I Love It

21-22シーズン 第3節 アーセナル戦 5-0 ◯

#エティハド大虐殺シリーズ

Embed from Getty Images

 

チーム状況、とりわけチームの不調の度合いを測る指標に、サポーターのリアクションがあります。

・失点、敗戦でサポーターが燃え上がる、暴動が起きる

→非常に健全な不調です。いくらでも浮上の機会はあります。

・失点、敗戦でもサポーターがイラつきもしない

→少し心配ですね。クラブとしてもまずサポーターの信頼を取り戻すため希望を感じさせるサッカーが求められます。信頼をぉ、とぃもどぉす!

・他チームを応援するサポーターが嘲笑を通り越して同情し始める

→恐らく泥沼に嵌ってしまっていることでしょう。一時期のミランが近いですかね。ですがミランに近いということは、いつか必ず復活出来るということです。他サポなんて関係ない!応援している自分を信じましょう。

自チームの失点で盛り上がる。相手の得点を喜ぶ

 

 

世紀末かな?

 

アルテタアーセナルも終わりですかねぇ、、アルテタだけが悪いんではなく、選手の質も低いんだがねぇ。怪我人多いし。でもアルテタを解任しないと、アルテタに悪い気を少しでも纏って出て行ってもらわないとこの感じは改善しないかなと。アルテタくらいシティで理知的に選手ペップに指示を出していたお人がここまでダメになるとは思わなかった。

 

 

あ、勿論戦犯はジャカです。

 

エデルソン 5

Embed from Getty Images

例によってボコボコにしていたので目立った場面は無し、と思わせて自分でミスをすることで見せ場を創出していた。ずっと押し込んでてピンチが来ないから見せ場が無いよ!と泣き言を言うのではなく、見せ場が無いなら自分から動いて見せ場を創る。現代社会に必要とされる人材ですね。

あと写真ノリッジのやつだった。

 

エメリク ラポルト 6

Embed from Getty Images

2試合連続出場。やはり足元の上手さは格別で、CLのようにワンミステイクで死に直結するようなえぐい大会でもなければ起用にはメリットしかない。

でも狙う大会はそのCLなんで、多分今季もルベンストーンズが主になるんだろう。ラポルトがサブってのは贅沢過ぎとは言ったものの、金満クラブがそれを求めなくてどうするんだって感じなのでやっぱ残ってもらって。

 

ルベン ディアス 5

 

あ、写真見つかりませんでした。

やることが無かったので5点。

 

ジョアン カンセロ 7

Embed from Getty Images

寝転がってるのがカンセロです。

まあ別に言うことは無いけど、ジャカを退場させたので高評価。退場させたってか、ジャカが勝手に退場した。彼はいつまでアレやるんですかね。

 

カイル ウォーカー 6

Embed from Getty Images

前半のみの出場。自慢のスプリントは活きる機会が無かった。そんな試合でもそれなりに存在感を残して交代したところにウォーカーの進化を感じる。

 

オレクサンドル ジンチェンコ(↑ 45’) 7

Embed from Getty Images

プレス回避の仕方が映えたので高評価。

 

ロドリ 8

Embed from Getty Images

こういう相手に出すとかなり効く。格上相手だとジーニョ。使い分けが出来てとても良い。これを使い分けと言うのだろうか。

 

イルカイ ギュンドアン 7 

Embed from Getty Images

得点シーンはジェズスのクロスが良い以上にギュンドアンのポジションが良い以上にアーセナルのクロス対応が終わってた。

KDBの居ない中盤を指揮していて良かったと思います。

 

ベルナルド シウバ  8

Embed from Getty Images

ボールは取られないわカウンターの芽(芽という程育つイメージは湧かなかったが)を潰すわで全然目立ってないけど大車輪。全然目立ってないけど。

もしかして移籍志願て目立ちたいからですか?

 

ラヒーム スターリング(↑ 58’) 7

Embed from Getty Images

ほぼ終戦状態で出されたとはいえ割と良かったんじゃないでしょうか。相変わらずサイドでボール持っても基本左行って右行って、左行くと見せかけて右に行くのを読まれて立ち止まり、また左に……。サイドでボール持つと突然に視野角が30°くらいになるので隣の味方が見えないで奪われるまで仕掛ける。 でも一回ちゃんと突破出来ていたので良かったし、今のスターリングにがっつり突破されるアーセナルは反省したほうがいい。

 

ジャック グリーリッシュ 8

Embed from Getty Images

いや、良かったです。ドリブルで仕掛けられるのはもちろんのこと、仕掛けてる最中も周りが良く見えている上にパスが通る通る。

あれだけパスを通せるのになんでシュートはブロックされるのでしょうか。

 

ガブリエウ ジェズス 9

Embed from Getty Images

いや~素晴らしい。流石に前節ほど露骨に裏抜けするのは難しいものの、右利きながら中央に切り込むことも出来て前線でのキープもお手の物。あとクロスが上手いですね。多分今のシティのウイング陣じゃ一番上手い。逆足から浮き球を供給するのはマフレズの方が上手いが、それはそこまで求められていないので。現状右のファーストチョイスで考えても良いのではないだろうか。レスター戦次第。

 

リヤド マフレズ(↑ 61’) 7

Embed from Getty Images

相手が思いっきり引いていたが、それでもそれなりにチャンスを創出。ちなみにガッツリ引いておきながらマフレズに良いようにされるのは犯罪です。

 

フェラン トーレス 7

Embed from Getty Images

身長何㎝でしたっけ。

正直向こうの最終ラインが大崩壊していたのでそこまで参考にはならないんだが、今になって身長そこそこにあるんじゃね?と思い始めた。流石にルカクやCRみたいなバスになるには華奢すぎるが、上背があると知れたことと、良い位置にいる才能がもしかしたらあるかもしれないので収穫は大きい。

 

【激震】バンジャマン メンディ27歳逮捕

Embed from Getty Images

 

 

 

 

4件のレ○プと1件の性的暴行の罪で起訴だとか。

移籍市場の神ことロマーノ曰く調査が終了するまで出場停止。

 

Embed from Getty Images

 

何が残念って

 

 

ミソカスなプレー内容でこき下ろされても「いや…あいつはロッカールームでチームの士気高めてるから…良い奴だから!」すら通用しなくなるであろうこと。良い奴だったんだけどなぁ。少なくとも服着てる間は

 

 

 

 

そして何より心苦しいのが、、、

メンディならやりかねないと思えてしまうのがね。いやこっちが心苦しく思う必要なんてないわ。あいつの素行のせいだわ。

 

 

勿論調査の結果次第でサッカー選手では無くなるということで、スパーズ戦の内容如何は関係無しに二度とシティで見ることは無いのかもしれない。2021年8月25日までは良い奴だったよ。グッバイアディオスアリーヴェデルチ

 

Embed from Getty Images

 

 

 

 

 

 

こうは言っても大好きなんだ…試合じゃマジで使えないけどさ…嘘であってくれよ…………。

 

 

 

 

追記

よく考えたらレ○プが4件暴行1件、3人の原告なんで、余程性癖がヤヴァいんじゃない限りクロですね。お疲れ様でした。バンジャマンメンディさんの次回作にご期待下さい。

今度こそグッバイアディオスアリーヴェデルチ

21-22シーズン 第2節 ノリッジ戦 5-0 ◯

#エティハド大虐殺シリーズ

 

好調時のシティの特徴は3つありまして、

・セカンドボールをほぼずっと確保出来ている

・相手のディフェンスライン裏が常に危険に晒されている

・相手チームのサポが死んだ目をしている

この三つであります。

Embed from Getty Images

これは多分序盤。

 

 

予想以上にボコボコにしていたので途中で見るのやめようか迷っていた。ちなみにノリッジは一応19-20?あたりにシティは痛い目を見ておりました(オタメンディがやらかして泣きそうな顔になっていたアレ)ので、それなりに警戒はしていたんだが警戒の必要は全く無かった。シティがどうこうよりノリッジ側がほぼ全く対策してこなかったといった感じ。

 

エデルソン 5

Embed from Getty Images

試合を通して一本シュート食らったかどうかってくらいなのですることが無かった。

暇そうだった。以上。

 

エメリク ラポルト 7

Embed from Getty Images

やっぱ、サブにいるレベルじゃないですね。グンバツのビルドアップ能力をこれでもかとばかりに見せつけ、セットプレーから点も取ったし言うことなし。

ラポルトのレベルでサブにいるというのはいくら何でも贅沢が過ぎるので、適正な移籍金出してくれるところがあったら売ってやるのが優しさだと思う。

 

ルベン ディアス 6

Embed from Getty Images

特に言うことはありません。いつも通りでした。

 

ジョアン カンセロ 6

Embed from Getty Images

ノリッジが終始後手に回っていたのでカンセロが特別何かを仕掛ける必要はなく、セカンドボールの回収とたまに映えるプレー、えちえちなタッチを披露する以外にすることは無かった。

前節でも何となく思ったけど、対人守備が割かし改善してきたね。

 

カイル ウォーカー 7

Embed from Getty Images

お前そんなんも出来たんか、みたいな。 

 

ご自慢のスプリントはカウンターを食らう機会そのものが少なかったため鳴りを潜め、かといって「じゃあ右ウォーカーじゃなくて良くね?」とはならなかった。最近はめきめき足元の技術が上がってますねえ。一昨年くらいまではただ足の速いムキムキモンスターだったのだが。

ジェズスと右で組んだの久々だと思うんだが、マフレズと組んだ時より崩せていた

 

ロドリ 6

Embed from Getty Images

前述の通りカウンターを食らう機会そのものが少なかったため、ひたすらロドリの持つ配給力の高さが目立った。やっぱこのヒト散らし上手いね。

 

イルカイ ギュンドアン 6

Embed from Getty Images

言うことなし。いつも通りでした。

試合通して出来が悪いのがいなかったのと、本当にただボコしていただけだったので、特に言うことのない連中が多い。

 

コール パーマー(↑ 69’) 5

Embed from Getty Images

19歳の若い子。取り立てて何かできたわけではないが、若いので全然〇。

 

ベルナルド シウヴァ 8

Embed from Getty Images

運びの上手さとハードワークはいつも通り。ウォーカー→ジェズスルートを作る動きが秀逸。

やっぱ残せるもんなら残しておきたいっすね。言っても残ればスタメンだと思うんだけどな。

 

ジャック グリーリッシュ 6

Embed from Getty Images

そこまでドリブルで打開していたわけじゃないが、現状左WGでグリより左サイドを機能させれるのがいない(フォーデン怪我)ので別にいいや。

150億の活躍してるかって言われたら絶対にそんなことは無い。今シーズンはずっとそれ言われそう。

 

リヤド マフレズ(↑ 75’) 6

Embed from Getty Images

4点取って相手のメンタル終わってるところに畳みかけるタイプ。まあアレはルベンが上手かった。

 

ガブリエウ ジェズス  9

Embed from Getty Images

文句なしにMOTM。ジェズスは元々裏抜けの精度は高かったんだが、VARの登場以降ユニフォームや指先がはみ出してたらオフとなっていたため頑張って抜け出してもオフサイドを取られまくって悲しい感じになっていた。今シーズンはルール改訂したらしくジェズスにとっては良い流れ。とにかく相手のディフェンスライン裏をしつこく狙い続けていて良かった。

今シーズンは覚醒の予感がするものの、相手がノリッジなので。未だ確信に至らず。

 

フェラン トーレス 5

Embed from Getty Images

ちなみに点は決めてない。

何か、ワタクシの見る目が無いんだろうけど、どうにもフェランのトップに希望を見出せない。スパ戦の時よりは格段に動けていたけど、なんというか、ド派手なことをやってくれる感じがしない。このポジションで起用しても…って感じ。ウイングの方がスケールの大きい選手に成長しそう。

 

ラヒーム スターリング(↑ 61’) 6

Embed from Getty Images

良いか悪いかで言ったら普通でした。 本当にそんな感じ。でもウイングの時よりは仕事が出来ているし、ジェズスのウイング起用に光明が見えてきているし、トップの層が薄いし、しばらくはこのポジションの方がいいかもしれない。相手を背負ってプレーすることが出来ないという致命的な弱点を抱えたままプレーすることになるけど。

 

 

ポジティブな要素は数多くあったものの、まだ強豪相手にどうなるかは分からない。相手がノリッジだし。ノリッジとかパレスとかアーセナルにボコ勝ちしても今や手応えに繋がるかって話である。

アルテタには申し訳ないと思ってる。

 

 

21-22シーズン 第1節 トッテナム戦 1-0 ●

まあそうなるよなーって。

Son Heung-Min of Tottenham Hotspur scores his team's first goal during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at...

上手くいかんなあってタイミングでスーパーゴール貰うのはお手の物。

 

10点満点で点つけます。

 

エデルソン  5

Ederson of Manchester City during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at Tottenham Hotspur Stadium on August 15,...

失点シーンに非は無く。毎回ソンにどうしようもないヤツ決められていて少々可哀想。ポカも無く良いところも無くでコメントのしようがない。

 

ナタン アケ  4

Nathan Ake of Manchester City passes the ball during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at Tottenham Hotspur...

相も変わらず点取られそうな雰囲気が漂っていたがその通りでしたね。別にアケは悪くないけど。なんでこれだけ良いスペックなのにやられそうな感じがするんだろうか。

失点シーンに非は無いけど、ちょいちょいパスが引っかかってたりしてたんで4。

 

ルベン ディアス  6

Heung-Min Son of Tottenham Hotspur fires in a shot as Ruben Dias of Manchester City challenges during the Premier League match between Tottenham...

まあ、どうしようもないよな。

シュートブロックのセンスは相変わらずピカイチで、今季も安定していそう。

 

バンジャマン メンディ  2

Pep Guardiola manager of Manchester City with Benjamin Mendy during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at...

素人の方ですか?

 

 

正直クロスの精度がどうとかはこの際どうでもいいんだが、ポジショニングが適当すぎて加入二試合目のグリーリッシュにキレ散らかされてたのは要反省ですね。「僕にはクロスしかないんだ!」と言わんばかりのノリで縦行きまくっていたアンヘリーニョを思い出させるラップでグリーリッシュの行きたいエリアをことごとく邪魔して完全にイラつかせていた。終盤イチャモンつけてカード貰っていたのはほぼ間違いなくメンディのせい。ラズとのツーマンセルで攻守に渡り足を引っ張り見事左サイドを沈黙させた手腕は驚嘆に値する。

何をするにもIQの低さが際立ち、挙句度重なる怪我でフィジカルも微妙になって何で取ったのか分からんレベルになってしまった。たまのたまに良い試合があるけれどそれ以外はえぐいくらい悪いので、とりあえず連戦起用は無しの方向で。でも憎めないの。どうしてかしら。あたし。

 

オレクサンドル ジンチェンコ(↑ 79’)  6

Oleksandr Zinchenko of Manchester City battles for possession with Lucas Moura of Tottenham Hotspur during the Premier League match between Tottenham...

先発の方がやばかったからか知らんが、いやあ上手いですね。何か一回りくらいごつくなった感じもするし、「本職MFの左SBコンバート」という肩書き込みで見ていたが、今シーズンはいよいよ本職SBとして見ていいかもしれない。

 

ジョアン カンセロ  5

Dele Alli of Tottenham Hotspur is challenged by Joao Cancelo of Manchester City during the Premier League match between Tottenham Hotspur and...

別に攻撃でうま味を作れていたわけじゃなかったけど、クロスが映えるのと守備がんばっていたので5。

 

フェルナンジーニョ  6

Lucas Moura of Tottenham Hotspur is challenged by Fernandinho of Manchester City during the Premier League match between Tottenham Hotspur and...

イケイケのルーカスはおじいちゃんにはきつかったようで。

でもこれロドリだったらもっとえぐい結果になってたし、その他のプレーも文句なし。今後もしばらく後釜は見つからなそう。

いつもは相手いじめてサイコパスみたいにニヤニヤしてんのにグリーリッシュの逆切れをたしなめていて何を真人間ぶっとるんだって感じ。

 

イルカイ ギュンドアン  4

Ilkay Guendogan of Manchester City makes a pass whilst under pressure from Japhet Tanganga of Tottenham Hotspur during the Premier League match...

最後に肩痛めたみたいで、心配であるが、それはそうとあんまり良くなかった。やっぱりもう一個前じゃないと活きないんですかね。特に目立ったミスがあるわけでもなく、ただ単に良くなかった。

 

ジャック グリーリッシュ  6

Jack Grealish of Manchester City gives his shirt to a pitch invader following the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City...

まず最初に言うべきこととしては、アレは逆ギレだったということです。

 

まーじでボール取りにくそうね、相手。早速4,5回はファールを貰っており、チーム状況が良ければ対戦する相手としてはかなり厄介だと思う。ただ違いを作れるかは今のところ分からず。150億かけているので、右サイドをデブライネ左サイドをグリーリッシュが制圧というくらいの大役をこなしてもらわないと割に合わない。要するにシルバになってくれということである。まあフォーデンいるけど。どっちがIHやるのかは分からないが、とりあえずフォーデングリーリッシュジンチェンコの三角形はラズグリーリッシュメンディの3万倍は見たいのは事実。

 

ケヴィン デブライネ(↑ 79’) 7

Kevin De Bruyne of Manchester City in action with Lucas Moura of Tottenham Hotspur during the Premier League match between Tottenham Hotspur and... 

違いを作るってのはこういうもんで、1プレーでメンディ以上のクロスとスターリング以上の突破を見していた。チーム全体の前線での収まりも格段に良くなり、やはりいるといないとでは別モンのチームになる。なってしまう。

デブライネワンマンを危惧してはおり、そのためグリーリッシュ加入もそこそこに意味はあると思っているのだが、久々にこうしてKDBのバケモノっぷりを見せられるとこれはもうどんなタレント呼んできてもデブライネが頭一つ抜けてる構図は変わらんやろなあって思っちゃいますね。上手すぎ。マジでモノが違う。

 

ラヒーム スターリング  2

Japhet Tanganga of Tottenham and Raheem Sterling of Man City during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at...

わあ。

 

 

ワンビサカにぼこぼこにされてた時分は「ああワンビサカやっぱ上手いな」で

Rジェームスにぼこぼこにされてた時分は「ああチェルシー最終ライン良いな」で

何となーく自分をごまかしていたけど、いよいよ「普通に対面のSBに勝てない」疑惑に向き合う時が来たかもしれない。シュートがめっきり下手になってしまったのでカットインに脅威は無く、極論縦さえきっとけば何もできないのが今のスターリングである。

【絶対にスターリングに中行かせてフリーの位置でもらいたいジャックVS縦にしか行けないスターリングwithどちらの邪魔もするメンディ】という構造であるので左サイドはただごちゃごちゃしてただけで機能などするはずもなく。

 

まだシーズン初戦で早計だとは思うが、EUROで活躍出来たってことなので、もっと単純な戦い方をするクラブなら再起できるだろうと思う。逆にシティではキツイ。移籍した方が本人のためにもなる。多分。

 

ガブリエウ ジェズス(↑ 70’) 6

Gabriel Jesus and Benjamin Mendy of Manchester City during the Premier League match between Tottenham Hotspur and Manchester City at Tottenham...

人生で一番ジェズスに期待したかもしれない。

とりあえず今節で、メンディ&ラズが現状「スタメンに値しない」レベルでありジェズスは「スタメン当落線上」にいることが分かり、ジェズス推しなのでそこそこに上機嫌であった。守備が上手いのは知ってたけど、お前そんなとこ通せるのかと思わせるスルーパスも通していた。フォーデンはIHでシルバ路線に行ってほしいし、ジャックはまだ未知数で、ワンチャンスで左のファーストチョイスになる可能性もある。

 

リヤド マフレズ  4

Riyad Mahrez of Manchester City is challenged by Sergio Reguilon of Tottenham Hotspur during the Premier League match between Tottenham Hotspur and...

コケさせたの上手かったんで、あれだけでお腹いっぱいです。

 

フェラン トーレス  3

Ferran Torres of Manchester City in action during the The FA Community Shield between Manchester City and Leicester City at Wembley Stadium on August...

画像の示す通りです。

 

中央をがっちり占められているからか、フェランの動きが正直すぎるからか、メンディのクロスが糞だからか、いや、それら全てが理由でKDBが入るまで全くボールに絡めなかった。クロスが糞なのはどうでもいいとして、動き出しが正直すぎるんじゃないか?という懸念は結構ある。アグエロは生まれつきストライカーやってますみたいな奴なので、とにかく抜け出しとかシュートを打つまでの流れで相手を欺くのが上手かった。ジェズスはもう少しマルチロールで、欺く動きは微妙であったが、抜け出しのタイミングなり降りてくる動きがかなり洗練されていた(それゆえVARでほんの少しのはみだしを指摘されまくっていた)のだが、フェランは現状どちらにも当てはまらず、結局はウイングでカンセロからパス貰ったほうが生き生きしていた。

 

とりあえずフェランの9番がこの感じだとストライカーの補強は急務であって、しかしそこそこくらいのストライカーを入れたところで機能するとは思えないので、既存戦力をある程度打ってでもイイトコのストライカーは入れるべきだと思う。でもケインは高すぎるしな。ラウタロとか、どうでしょう。

マンチェスターシティ グリーリッシュ獲得/メッシ バルセロナ退団

グリーリッシュ獲得

 

 

f:id:donttouchmyraf:20210806220934p:plain

背番号10

払ってしまった150億。クラブどころかリーグ史上最高額で古豪ヴィラの王を獲得。シティの補強は概して100億を超える大型ディールはしてこなかったのだが、ここで流儀に反した超大型補強である。

実のところケインを優先すると思っていた。流石に両獲りはできないだろうし、トップはほっとくのだろうか。デラップもレンタルの話が上がり、じゃあ本職ストライカーがジェズスだけじゃねえかお前どうすんだ状態。フェランを本格的にトップで運用するつもりなのだろうか。

 

 

とはいえグリーリッシュの加入は良いことづくめである。イングランド産でプレミア戦士、25歳と順調にいけば今後6,7年は活躍が見込める年齢、ウイングからIHまでこなせるユーティリティ性、チャンスメイク能力…。頭も良さそうなのでもしかすると早い段階でペップのサッカーに順応することも可能かもしれない。現状最適ポジションは左っぽいが、そうするとフォーデンをIHで起用出来る。フォーデン左には全く文句は無いが、御本人からもお言葉を頂いていたのでIHでダビドシルバ路線を極めてみてほしい。あとスターリングだけでは心許なく。

 

ヴィラの試合はほとんど見ないので加入に当たってプレイ動画を見てみたが、上手く、巧く、華がある。スターリングのドリブルの姿勢は何度もネタにされているが(それでも好調時の突破力は圧倒的である)、ジャックのドリブルは文句のつけようがない。マフレズと比べてタッチの卑猥さは劣るものの、常に良い間合いをキープして運べるようで、これは被ファール数No.1も納得がいくといったもの。一応ゴール前の冷静さも高いレベルにあるっぽい。

 

ネックなのは馬鹿高い移籍金だが、こればっかりは仕方ない。移籍金高騰は留まることを知らず、デンベレに100億以上かける時代である。ゆーて当時はそこそこ魅力的だったけど。まあなんにしても1年そこらで結果を求めていないので、気楽にやってほしい。シティは身内に甘いクラブ。いくつかの方々が仰っているように、ノリートにならなければ全然大丈夫。

 

 

メッシ退団

 

 

こっちが本題。

 

Barcelona supporters hold up signs outside the FC Barcelona press conference after the FC Barcelona president Joan Laporta's press conference after...

コパを獲り、契約は合意に至り、たどり着いた先は!規約違反で再加入不可!どうにもならず退団!

阿呆が過ぎて笑いも起こらない。別にクレでもないがそれ程には呆れている。

 

昨年から続いているメッシの移籍騒動の簡単な流れとしては

当時の会長との不仲等から退団を希望&フリーでの移籍が可能であると主張

契約の条項からフリーは不可能、移籍のために天文学的な移籍金を支払う必要がある。当然どのクラブも支払えず結果的に残留へ

不仲の会長辞任、2021年6月30日に契約満了

新会長との交渉でバルセロナと新契約で合意、再加入の目途が立つ

バルセロナ側がラリーガのサラリーキャップを全くクリアしていない=新たに選手を補強出来ないことに気づきメッシとの新契約は断念

メッシのバルセロナ再加入の話が無くなり結果退団へ

という感じである。阿呆もここに極まれり。

いい機会なのでバルセロナに対する失望を連ねていく。

 

近年のバルセロナはとにかく何をしても上手くいかなかった。メッシを始めとして多くの選手に対し高額な年棒を支払っていた上にデンベレコウチーニョグリーズマンなど馬鹿げた移籍金を支払って補強しては失敗を繰り返し財務状況は圧迫されていく。ほぼ関係なさそうだがボアテングブライスワイテとかの意味の分からない当たる見込みほぼ0補強はシンプルに滑稽だし、ピッチ上ではローマリバプール最後はバイエルン…。両の手を天にかざすメッシの姿よりうなだれて膝に手をやるメッシの方が見たかもしれない。

 

加えて選手の扱いの雑さがとにかく目立った。いや、今も進行形でクラブのレジェンド中のレジェンドに対する雑な扱いが目立ってるわけだが、「目立った」というのは最早バルサは終わったクラブ、完全に過去のクラブになったということである。青田買いで買った若手をひたすらに飼い殺して最後は電話番号が合っているかを確認したのちに契約解除を通告するクラブ。

思えば最後にバルサに熱中したのはMSNだったかもしれない。別に美しいポゼッションをしているわけでもなくメッシとスアレスネイマールイカれた個と連携で相手をなぎ倒していくサッカーだったが、私が最も好きな選手の一人であるスアレスが躍動し、メッシは常に楽しそうに。そのようにプレーしていた最後かもしれない。スアレスが電話で粗雑に構想外の旨を伝えられ、練習参加を認められず、涙を流しながらスタジアムを後にした動画を見た時にバルセロナを応援するのはやめた。自身にとって特別な選手であっただけにあれほどバルセロナを憎く思ったことはない。

 

比較するのは良くないが、シティは客観的に見て選手の扱いが上手い。そもそも選手の不満が滅多に表に上がらない。明確に不満を示していたのは出ていったザネやアンヘリーニョ、あと最近のラポルトとかくらい。そして戦力として数えている選手は手放さない。高額な移籍金を設定している場合もあれば、そもそも本人に移籍の意思が無い場合もある。これはクラブの囲み方が上手いのかペップが上手いのか分からないが。戦力として見ることが出来ない選手は早期にレンタルに出すか放出する。失敗したのはマンガラくらいだろうか。あと放出する時のフェアウェル動画がエモい。レジェンドには銅像か名前の入った施設を建てる。選手参加のyoutubeが結構面白かったりもする。ADUG以後急激に力をつけたシティだが、それゆえ伝統の欠如を度々指摘され、しかし伝統の欠如故に現在の選手を大事に出来るのかもしれない。

 

話をバルセロナに戻す。この度のメッシ退団劇についてラポルタ曰く、「僕たちは合意に至っていたんだけどリーガの規約のせいでメッシは加入できません。」とのこと。まあアホだなというのは置いておいて、このリーガの規約の件もメッシに伝えたのは契約を結ぶ当日であったとのことで、ここ最近のバルサ唐突・強引・理不尽がトレンドのよう。別に急遽発生した規約じゃないでしょうに。というかそんなにやばい財務状況で何でアグエロガルシアデパイ獲ってんの?って。デンベレもウンティティもグリーズマン?も不良債権扱いは誰もかれも売れていないのに。なんと見積もりではサラリーキャップには触れなそうで大丈夫の計算だったけど実際は違ったってオチらしい。アホか。でそれを伝えたのは再契約するはずの日。アホか。もっと早く伝えておけよ。雑すぎる。しかも退団希望出してるベルナルドシウバに関心示してるらしい。アホか。そんな状況じゃなさすぎるだろ。

あと「バルトメウの残した負債がえげつなすぎてもう無理ぃ…」だそう。まあこれは同情する。俺がこの状況でそのポストつかされたら失禁する。

 

バルサへの恨み言で埋め尽くされてしまったが、とにかくメッシの退団が唐突に決まってしまったもんで、SNSも私の周囲も慌てふためいていた。こうなってしまったのは全てバルセロナがこれまで自クラブの抱える病気に手を付けずに放置していた結果で、自業自得あるいは因果応報なのである。今回のメッシ放出の判断についてラポルタは間違っていないと言っていたが、確かにその判断は間違っていないものの此処に至るまでの判断を間違え続けたからこうなったのであって、完全に詰んでしまっていることに気づいて初めて最善の判断を下したに過ぎない。

正直メッシを再び戻そうと画策するのは無意味だと思う。仮に戻せたとして、結局クラブの抱える数多くの問題を本質的に解決したことにはならないし。「バルセロナがメッシの退団をここで発表することでリーガに圧力をかけている」だとか「リーガにとって損失が大きいから特例を作って残留させるべき」といったのは愚の骨頂で、まず仮にメッシの退団を盾にリーガに圧力をかけているというのが本当のバルサの真意としたならバルサというクラブは救いがたく傲慢である。また確かにメッシがリーガにもたらしていた収益は恐らく相当のもので、リーガにとって損失が大きいのはそうなのだろう。だからと言ってメッシのために規約に特例を設けてしまえばリーガはサッカーリーグとして終わりなのである、リーグより力のある選手が出来てしまうのだから。

ロナウド、メッシという二大スターを抱えて最盛期を築いたリーガは幸運であったが、今となっては不運でもあったかもしれない。今やメッシがリーガを去ればリーガの収益は減衰、またリーガそのものの衰退に繋がるのはほぼ確実で、しかしメッシをリーガないしバルセロナに残留させてしまうとリーグの秩序は終わる。どちらに行ってもリーガには損しかないかもしれない。

 

 

 

移籍先はシティかPSGか、はたまたMLSか。多分シティは無理そうだしPSGが今一番獲得に近いのか。いずれにしても一時代の終わりにしては後味の残る最後でした。

Lionel Messi of FC Barcelona celebrates after scoring his team's first goal during the La Liga match between FC Barcelona and Real Sociedad at Camp...

追記  アグエロが激怒しているらしく、いつでも帰ってきてくれ。

20-21シーズン CL決勝 感想②

ペップの奇策で嫌いなことに、「負けて得ることが少ない。/得たとして今後普通のフォーメーションに生きるのか?それは」みたいなところがある。今回もそうだったと思いかけたが、ポジティブな要素があった。と思う。前記事でネガティブなことばかり吐いていたので一つ書いて、プラスな気持ちで締めたい。

 

① フォーデン上手い

Ruben Dias helps up team mate Phil Foden of Manchester City following a loss in the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea...

デブライネが途中で交代し、硬い守りを見せるチェルシー相手に打つ手なしかと思ったが、ワンツーやターンでチャンスを演出するフォーデンにありきたりな表現だが未来を見た。IHではまだ少々足りないところもあるように見えたが、ペップの下で学んでいけば世界一も夢ではない。それまで原石と高らかに叫ばれながら「まだトップチームには早い、世界一なんぞまだまだ」と思っていた方は多かったと思う。霞がかっていた階段が今でははっきり見える。

 

② ウォーカーの攻撃参加

Kyle Walker of Manchester City runs with the ball during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea FC at Estadio do Dragao...

元々スパーズではその有り余る脚力を攻撃に活かしまくる攻撃極振りSBだったと記憶しているが、シティに来て数年間その脚力は専ら相手を押し込む故に生じるロングカウンターを防ぐために使われてきた。去年、今年が顕著だが、戦術理解度が上がったからか、システムが変更されたからか、ウォーカーのスーパーダッシュが攻撃に活かされる頻度が高くなってきた。特に此度はマフレズがチルウェル&リュディガーの2択どっちも取る守備に嫌気がさして大外を空けていたので一人でそこに行こうと奮闘していた。そして足が速いのでごり押しで行けることが数度。

ただもう30オーバーで、脚力はいつ衰えるか分からんもんで、彼が右サイドの敵ウインガーあたりを蹂躙している間にCL取っときたい。

 

③ ジェズスのプレスはやっぱり効く 

Dejected Gabriel Jesus of Manchester City during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea FC at Estadio do Dragao on May...

私はジェズスに対して甘々なんだが、客観的に見て今日のジェズスは良かった。最低限、悪くはなかった。デブライネ不在、1点ビハインドの中で、プレスは相変わらず効果的だしドリブルで無理やりボックス内にも入っていくなどやれることをやっていた。

あとは点が取れれば。アグエロから何か継承してくれ。

 

ギュンドアンはやはり前 前だって

Ilkay Gundogan of Manchester City reacts during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea FC at Estadio do Dragao on May...

結局のところ最もゴールに近づいたのは前に上がってきたギュンドアンでしたね。

IHがあそこまで上がるとカウンターのリスクが高まるのでCLでは何かと重心後ろ目に戦わされていたが、来季より戦術が熟成されるならギュンドアンはもっと前に動かしたほうが勝てると思う。

 

 

最後はアグエロの写真また載っけて終わろう。今のところ全記事でそれをやっているが、10年間もいたんだし。コンパニシルバの時もブログ書いておけばよかった。

Pep Guardiola the manager / head coach of Manchester City gives instructions Sergio Aguero of Manchester City during the UEFA Champions League Final...

Sergio Aguero of Manchester City celebrates scoring his second goal during the Premier League match between Manchester City and Crystal Palace at...

Sergio Aguero of Manchester City celebrates scoring his side's first goal during the FA Community Shield between Manchester City and Chelsea at...

Sergio Aguero of Manchester City celebrates after scoring his team's second goal during the Premier League match between Manchester City and...

Manchester City's Sergio Aguero celebrates scoring the winning goall.

f:id:donttouchmyraf:20210530085433p:plain

またいつか

 

20-21シーズン CL決勝 感想①

切ないと思うのは何かと言うと、至極当然のことだがシティズンズにとってアグエロは出場しようがしなかろうがこの試合の主役であり、そしてそれはシティズンの中だけでの話であるということだ。

当たり前のことで、現実は残酷である。アグエロの退団にビッグイヤーをとか、アグエロが劇的に決めるドラマなどは我々の願いでしかなく、チェルシーは実力をもってそれをはねのけた。それが切なく口惜しい。

 

 

調べてみて分かったのだが、CL決勝初出場のチームは7連敗していたとのことだ。つまり今回で8連敗になる。経験というのは大事ですね。チェルシーが最後にCL決勝に進出したのは11-12シーズン、この頃の主要メンバーで今も残っている選手はいない。(チェルシーの過去成績とか、調べたくて、検索したらgoogle青い花火が上がってたまらなくムカついた。)単純な選手の条件としてはどちらも一緒なわけだが、それでもクラブとして決勝を戦った経験がある差だろうか、序盤は明らかに浮足立つシティに対しチェルシーは冷静にカウンターをさしていた。

 

 

敗戦したのだから当然悪かった点に対し不満が湧く。なぜ今季どん底スターリングを先発出場させたのか。なぜギュンドアンがアンカーなのか。なぜディマリアをも完封したジンチェンコがついていけない、ストーンズ何だそのクリアは、スターリング何だ君は、フォーデンそこは行けるわけな…おお、そこ行けるんか、すごいなお前。

ペップの采配にケチをつけるのは簡単だが、観ているこちらもわずかながらも意図は理解したい。ブログ界隈には戦術について細かく分析し、なぜこの選手を起用したのか、なぜこのフォーメーションなのか、と言ったことを細かに説得力を持って書いている方々がいるが、私はズブの素人なのでそのようなことはできない。大雑把に雑に考えてみる。

 

① なぜスターリングが先発なのか

f:id:donttouchmyraf:20210530070742p:plain

一昨年の全能感はどこへやら。哀しい。

(調子いい時の)スターリングを左に配置するメリットは、スピードを生かした縦突破、カットインから割と精度の高いシュート、戻して裏抜けを永遠に繰り返すことで対面を後手回らせ続けサイドの優位性を取れる点にある。例えば相手がTAAのような攻撃全振りマンに対してなら非常に有効だろう。ジョーが対応しなければいけない可能性が生じるだけで優位を取れている。

では今回はどうか。結果論と言えばそうだが、今回のスターリング先発作戦には重大な2つの欠陥がある。スターリング自体が不調+Rジェームズが対人に強いということである。好不調なんてのは蓋を開けてみればなんてのもあるが、今のラズに関しては使えば使うほどダメになっているし、そもそもCL決勝でラズが好調でないと勝てないディールをするべきではない。しかも不調のスターリング、何にしたって点が取れない。キーパーとの一対一で決めれない。カットインからのシュートなど望むべくもない。だからスターリングの選択肢は普段より一つ少ない状態であったも同然だ。加えてRジェームズの存在がスターリングを完全に試合から消した。スターリングの速さに対して明確に対応できるジェームズは縦突破も裏抜けも普通に対応していた。デブライネくらいえぐいスルーパスを通せば裏抜けにはチャンスがあり得たが、途中で怪我離脱した彼のことを考えてもどうしようもない。

ちなみに逆サイドについては、スピードが無い分カットインとカットインを囮にした縦の二択が主になるマフレズは多分5バックには無理で、リュディガーが縦をケアしている分チルウェルは余裕を持って臨めており、マフレズもまたほぼ前を向けず試合から放り出されていた。

スターリングの起用。多分、奇策というほどではない。ただ思うことは、フォーデンもまた対面に対して明確に優位を取れる選手であり、どちらが今良いかは言うまでもないということ。フォーデンで見たかった。結果の話にはなるが。

 

② ギュンドアンアンカー

Golo Kante of Chelsea and Ilkay Gundogan of Manchester City battle for possession during the UEFA Champions League Final between Manchester City and...

これは奇策。さっぱり分からない。去年にはギュンアンカーは無理ってわかってたでしょ私も貴方も。

ギュンドアンは浮き球のパスが結構上手く、一応18-19では5バックに対して浮き球で崩すシーンは見せていた。それはそう。

問題点としては守備がきつくなりすぎる。ジーニョのように広い範囲をカバーできるわけではなく、ロドリのように危機管理ができるわけでもない。チェルシー、もといプレミアのカウンターにそれではもうきつすぎるというのは分かっていた。はず。しかも中盤のその位置はカンテがいるのでそもそも浮き球を提供できなそう。リスクばかりが伴う。

百歩譲ってスターリング先発だけならよかったが、アンカーは絶対的にフェルナンジーニョであった。ロドリでもダメではないが、速いカウンターを持つチェルシーにロドリではまだきつい。

 

③ジンチェンコどうしたの

Oleksandr Zinchenko of Manchester City lies on the pitch dejected following defeat in the UEFA Champions League Final between Manchester City and...

本職攻撃的MFながら準決勝ではディマリアを完封していたジンチェンコ、決勝ではかなり難しい感じになっていた。よくわかんないけど、多分スターリングのせい。理由はPSG戦ではフォーデンがそこにいたから。というかジンチェンコの攻守が良い日はいつも左はフォーデンかジェズスだから。

 

④ ストーンズ何だそのクリアは

John Stones of Manchester City chases down the ball under pressure from Timo Werner of Chelsea during the UEFA Champions League Final between...

数えては無いけど多分3回くらいあったストーンズの雑なクリア。小心なのか集中力の欠如かは分からん。多分決勝で浮足立っていた一人だと思う。というか最初から落ち着いて見えたのはデブライネとエデルソンくらい。ルベンですら若干慌ただしかった。

 

⑤ スターリング何だ君は

Reece James of Chelsea looks to clear the ball whilst under pressure from Raheem Sterling of Manchester City during the UEFA Champions League Final...

Raheem Sterling of Manchester City is challenged by Reece James of Chelsea during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea...

f:id:donttouchmyraf:20210530074225p:plain

チンチンにされるって多分こういうこと。

 

⑥ フォーデンそこ行けるわけないことなかった

Andreas Christensen of Chelsea defends from Phil Foden of Manchester City during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea...

特に不満はありません。最初は正直微妙だったけど、KDB離脱と謎と言って差し支えない采配の中で一人気を吐いていた。敗戦も残されたポジティブ要素の一つ。

 

⑦ ベルナルドの使い方が雑すぎるんだよォ!

Ngolo Kante of Chelsea is challenged by Bernardo Silva of Manchester City during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea...

これも主要な敗因の一つ。上手く使えばボール運搬とリスクマネジメントとスペース管理を一手に引き受けられるミスターマルチタスク、ベルナルド御大をいくらなんでも適当に使いすぎた。ギュンドアンをアンカー起用することで生じるリスクをベルナルドでカバーしたかったのかもしれないが、あり得んスペースを管理できるカンテがいる中で後方にカバーしに行ったところでそれは誰が運ぶのかみたいな。フォーデンはそういうタイプに見えないし。思い返せばシティのアンカーは狙われ所で、リバプールのゲーゲンプレスは足元自体はそこまで上手くないジーニョを苦しめ、チェルシーのパスコース切りはコースが無いと一旦思考がログアウトするロドリからボールを奪い(この試合は普通に勝った。ランパードの頃。)、そして今度は「アンカーを狙ってくるであろうところをカバーすることが墓穴」といった風情。ペップが悪い。

 

⑧ 策溺

f:id:donttouchmyraf:20210530075556p:plain

割かし何度も見たシーン。

彼がこのポーズをとるときは決まってこれまでやってこなかったことをやって事故ってるとき。リージョは止めてあげてください。

聞けるわけないから意味のないことなんだが、ペップに一度聞いてみたいことは「何で大事な時にこれまで積み重ねてきたことを信じてあげられないのか。」ということである。大一番で奇策。ペップの奇策、というか奇策には2種類あると思ってて、それは「自分たちのペースを握るための奇策」と「相手の良さを消すための奇策」である。後者を選択しようが最終的には自分たちがペースを握っているんだが、要はスタートの考え方だ。前者が成功した時は相手を揺さぶるもので、後者は相手に自分たちが揺さぶられない。

リヨン戦での(多分向こうのカウンターを警戒した)唐突な3バックに分かるようにペップは後者がとにかく苦手である。そもそもボールを保持してリスク回避しながら先手先手で動かなければペップのやり方では勝つのが難しいのに、後者は明らかに受動的な考えなのだ。これはモウリーニョさんが得意とすることで、ペップが取るべき奇策はカンセロロールみたいな奴だ。その深いサッカーへの理解を持って相手を混乱させ、その思考を破綻させるべき奇策だ。相手にやりにくいと思わせようとしたら負けである。

 

まず攻めなければペップは勝てない。勝てていない。そういう意味ではギュンドアンのアンカー起用は攻めていた。戦前の考えでは攻めた奇策であったのかもしれない。5バックに対して過去に浮き球で崩していたギュンドアンは確かに有効かもしれなかった。でもそもそものことを考えて、その頃と今季とでポジションが違っていて、どっちがギュンが輝いていたかは明確であって、それを考えたらギュンをアンカーというのは訳が分からない。

 

 

そんなこんなでアグエロビッグイヤーを掲げさせる夢は叶わず。コンパニの時より、シルバの時より、遥かにそこに近かっただけに残念でならない。レジェンドは去るが、次。次がある。今度こそ優勝を。

Sergio Aguero of Manchester City looks on during the UEFA Champions League Final between Manchester City and Chelsea FC at Estadio do Dragao on May...